静かな教室に響き渡る担任の先生の声と文字を書く音、少女は普段通りの学校生活を送っていた。
そんな空気を断ち切るように教室のドアが開けられた。
教頭先生「先生、少々お時間よろしいでしょうか?」
担任の先生「分かりました。皆さん、先生が戻るまでに板書を写しておいてくださいね」
クラス「はーい」
みんなが返事をしたのを聞いてから担任の先生は教頭先生と共に教室をあとにした。
先生が教室を出て20分ほどが経過した。授業に集中できなくなり、クラスがざわつき始めた。
そんな時、息を切らした担任の先生が慌てた様子で教室に入ってきた。
先生は一直線に少女の元へ向かっていき
担任の先生「今すぐ職員室に来てください!」
少女は何のことだから分からなかった。そんなに先生を怒らせるようなことはしただろうかと考えた。
職員室へ着くと呼ばれて教頭先生の席に向かった。
少女「教頭先生、私何かしましたか?」
恐る恐る少女が聞いてみると、どうやら怒っているわけではないらしい。
怒られるわけではないと分かった少女はほっと胸をなでおろした。
しかし、教頭先生と担任の先生のからは深刻そうな感じを受ける。
少女「では私に何のようでしょうか?」
教頭先生「…落ち着いて聞いてください…」
教頭先生「あなたのお母さんが先ほど交通事故に遭われたそうです」
教頭先生「今、お父さんが迎えに来ているので早く病院に向かってください」
少女はとても震えていた。無理もない、母親が亡くなるかも知れないのだ。
しかし少女の様子がおかしい、何故か全く父親の所に向かわないのだ。
担任の先生「どうしたの?早くお父さん所に行きなさい」
少女「先生…おかしいんです」
担任の先生「?何が?」
少女「私…お父さん、いないんです」
教頭先生、担任の先生「へ?」
少女「私のお父さんは3年前に交通事故で亡くなりました。だからお父さんがいるはずないんです」
教頭先生「じゃあ今来ているお父さんは…」
少女「知りません!」
























(゜Д゜)。
よくあることです。
担任なら生徒に父親がいない事を知っておいた方が良いですね
担任の生徒への関心のなさ、犯罪者かもしれない男を追い返してまた生徒をさらうチャンスを与える教師達。そこが現代の怖い話なのかな
家庭訪問無いのかな?