叔母の夢に現れた母
投稿者:むる (2)
友人から聞いた話。
その友人のお母さんは末期の膵臓癌で余命半年の宣告を受けて入院していたが、まさにその半年が経過した頃にお亡くなりになったとの事でした。
お母さんの兄弟姉妹たちに亡くなった連絡をしたところ、長兄(友人の叔父さん)の奥さん(友人の叔母さん)がその前日に脳出血で倒れて救急搬送され、約10時間の大手術を終えて今も意識が戻らずにいるので申し訳ないが通夜葬儀は欠席させてくれとの事だったらしいです。
お母さんの葬儀も終わって2、3日経った頃、その叔母さんは意識を取り戻して会話もできるようになったとの事です。
叔父さんが「目が覚めてすぐに言いにくいんだけど…」とお母さんが亡くなった事を伝えようとしたところ、叔母さんは「○○ちゃんが亡くなった事でしょう、知ってるわ」と答えたそうです。
叔父さん
「何で知っているんだ!?」
叔母さん
「夢の中で会いに来てくれたわよ。白装束で私の枕元に立って、そのままフワっと天に上がっていっちゃったわよ」
「だから『あー、○○ちゃん逝っちゃったんだ』と思ったのよ」
その後叔母さんは後遺症が出ることも無く、お母さんが亡くなって半年後には5時間も掛けてお母さんのお墓参りにも来てくれたらしいです。
叔母さん
「後遺症は間違いなく出るでしょうってお医者さんが話していたらしいのよね」
「だけど何も無くピンピンしてるわ。きっと○○ちゃんが会いに来てくれた時に悪いものも全部持っていってくれたんだと思うわ」
それに続けて話してくれた内容がまた非常に興味深いお話でした。
叔母さん
「○○ちゃんが逝っちゃった後、気が付いたら草原みたいな場所にいたのよね」
「その先に小川があったんだけど、そこを渡った先の川原に一つ目小僧がいたのよ」
「そうしたらその一つ目小僧が『ここはお前の来る所じゃない。すぐに帰りなさい』って言って追い返されたの」
「それで小川を渡ってまた草原に戻ったら目が覚めたのよね」
「一つ目小僧だなんて人に言っても笑われるだけだから誰にも言わないでいたんだけど、一般病室に移って暫くしたら隣のベッドの人から『あなた一つ目小僧に会わなかった?』って聞かれたからビックリしちゃって」
「その人も意識が戻らない時に夢の中で一つ目小僧に会って追い返されたら目が覚めたんだって」
叔母さんは東北地方の方、その地方のあの世の番人は一つ目小僧なのでしょうか?
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