ダウジング

霊感ゼロの私が幼少の頃体験した話をまた一つ。

皆さんはダウジングというものをご存知だろうか？

金属の棒を2本持って水脈を探し当てる、的なあれである。

穴の空いたコインに紐を括り付けてコインを垂らし、何もなければ右回り、何か感じると逆の左回りにコインが回る（逆かもしれません）、というのもダウジングなのだそうだ。

私は実際に小学校の低学年頃、このコインを使ったダウジングを試し、見事とある物を的中させたことがある。

私が小学校低学年の頃は遊戯王カード全盛期。
私には兄が2人おり、長男はコレクションしていませんでしたが、次兄と私は遊戯王のカードコレクションに取り憑かれておりました。

しかし、当然カードパックを買うのはお金がかかる。
パックを開けた時のレアカードが入っていなかった時の絶望は中々にキツいものである。
幼少の私は考えた。

如何に効率よくレアカードを集めるか。
田舎故にカードを買う場所は限られている。

私の移動できる範囲で二箇所のみ。

一つはデパートのおもちゃ屋。
デパートのおもちゃ屋には当時店員が集めたレアカードを自分の所持しているレアカードと交換、というプチ裏取引のような事をしていたが、それではプラマイゼロだ。
それに店員が本当にそのカードと私のカードの価値を理解して正当な取引が出来ている確信も無い。
その店では他にくじを引いて出た目のレアのレアカードと引き換えという商売もしていたが、確率が物凄く低い上に一回のクジの値段が1パックと同等。
ハズレを引いた場合カスカード1枚にしかならずまさにギャンブル。

となるとデパートのおもちゃ屋は選択肢から消える。

もう一つは祖父母の家の近くの駄菓子屋である。

ここはカードのパックを販売しているのみ。
完全に正当に買うしか無い。

ある日私は漫画の地獄先生ぬーべーを読んでいた。
ぬーべーの読んだ話にはコインを使ったダウジングの回であった。
紙に家の間取りを書いて紐をつけたコインを垂らす。
霊がいる部屋はコインが逆回りして危ないから盛り塩をして〜的なお話だったと思う。

その時私の頭に電流走る…っ！

カードのパックを並べてダウジングをして、逆回りにしたパックを買えばレアカードが入ってるのでは⁈

早速私は財布の中の5円玉に裁縫糸を括り付けてお手製ダウジングマシーンを完成させることに成功した。

翌日ダウジングマシーンを片手に駄菓子屋へ向かう私。