首切り坂峠
投稿者:ビャーテイ (1)
これはわたくしが20歳くらいの時に実際に体験した話になります。
大学生時代によく地元の友人と夜中に車であてもなく知らない場所に行くのが当時流行っていました。
その日も友人の1人が自宅から1時間程走った所にある大阪府能勢町の首切り坂峠という心霊スポットがあるので行ってみようという事になり、1台の車に4人乗って深夜0時ごろに出発しました。
暗くて細い山道を長々と走り、ようやくお目当てのトンネルが見えてきました。街灯も何も無い真っ暗なトンネルで、道路は整備されていなく、狭くて低くて誰が見ても薄気味悪い感じが凄くしました。
話によると昔このあたりに罪を犯した人が首を切られる処刑場があったという事で、このトンネルの中で立ち止まると霊に取り憑かれるという噂があるみたいです。
ゆっくりトンネルに入り、怖いもの見たさのわたくし達はそのまま通過するという選択肢はなく、トンネルの真ん中でヘッドライトを消し停車いたしました。
丁度その時、車の時計を見ると1:11になっていて何か気持ち悪い感じでその日は帰りました。
次の日の夜にお風呂から上がり、ドライヤーで髪の毛を乾かしていると何かシャカシャカ音が鳴っているように思えて、
ドライヤーを止めると遠く離れた机の上にあるラジカセが小さな音で鳴っていたのです。
昔のものなので再生ボタンは強く下に押さないと再生する事は不可能です。
すぐにその横の時計を見ると薄暗い部屋の中で1:11がぼんやりと光っていました。”
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