ガスマスクの男
投稿者:混沌 (1)
短編
2023/01/30
02:50
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嘘のような本当の話。
神奈川某所の大学に通っていたある日のこと
仲間内でとある噂が広がった。
それは夜な夜なガスマスクを被った男が夜中に大学付近を徘徊し近隣に住んでる学生を脅かし回っていると。
路地から奇声を上げながら突然現れたり、公園の滑り台で滑っているなどと目撃情報があった。
そこから大学のすぐそばに住んでる友人S宅のワンルームアパートに仲間が集まり作戦会議をした。
ガスマスクの男を捕まえてみようと。
とりあえずその日は皆でS宅に泊まり目撃情報が多発する夜中2時まで休むことに。
俺達はS宅にてゲームをしていたがそれも飽きてきた頃に一人の友人が「なんかエロ本でもねぇのか」と友人のSに投げかけた。
Sは「押入れにあるよー」と言い放ち友人がウキウキで押入れを開けた瞬間だった。
悲鳴がワンルームに響き渡った。
友人が腰を抜かして押入れを指を差してる。
俺達も恐る恐る覗くとなんとそこにメタルギアのサイコマンティスを彷彿とさせるガスマスクがあった。
そう。
ガスマスク男の正体は友人のSであったのだ。
俺は今でもあの時、恐怖でおののく俺達の姿を見て大声で爆笑してるSの姿を忘れられない。
それから数年経ち社会人になった今でもSとは交流はしている。
もちろんこの話は青春の大切な思い出となっているが何故こんなことをしていたのかは未だに教えてはくれない。
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