「死因」を予言した少年
投稿者:かおたん (2)
私が小学生の時に同級生だったK君の思い出です。
K君はおちゃらけキャラでクラスの人気者でしたが、時にどぎつい洒落を言うこともあり、仲間とふざけあってるときに、「あ、どうせお前は30の時に自動車事故で死ぬんだからな。」とか「いいんだよ、いいんだよ、あんた45の時に病死する運命で可哀想だからさー…」などと、人の生き死にを冗談交じりに口にしてしまうことがあるやんちゃな子でした。
それだけだなら単なる不躾な小学生の悪ふざけで済むのですが、私の年齢(現在58歳)になると当時の仲間にも徐々にこの世を去る者が出るようになり、その死因が悉くK君が指摘した通りなのです。
最初は奇妙な一致が続くなあ、という感想でしたが、そうした事実が連鎖していくと流石に怖くなるものを感じました。因みにK君は5年生の2学期に両親の都合で転向したきり音信不通で、同窓会開催のために彼の現住所を伝手を辿って様々に調査しましたが、結局わからずじまいでした。
また、もう一つ不思議なことがあります。
同窓会等で当時のクラスメートたちにK君の話題を振ってみると、何故か彼のことを皆、よく覚えていないのです。
当時我々を担任してくれた恩師がまだ存命中で、試しにK君の思い出話を尋ねてみましたが、なんと、「よく覚えていない。そんな子いたかなあ…」という返答が返ってきたことには芯から驚きました。
因みに私も彼から「死因」を告げられており、それは6年後、かなり悲しい形でやってくるそうです。今、密かな恐怖に震えながら毎日を過ごしています。
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