カピバラさん(コミカル・ホラーショート)

こちらは創作妖怪カピバラさんのコミカルなホラーショートです。見た目はあの動物のカピバラ(水豚)、大きなハムスターみたいな。
設定では罪人・悪人が処断されるときに森から駆けつけてきて、無様な絶望・命乞いなどの名演技で笑いを誘う害のない妖怪。拍手してあげたり、お菓子や食べ物をあげたりするととっても喜びます。｢妖怪｣と言いつつ、悪戯好きの妖精・精霊の類なので害はありません。

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｢ひいいい！　か、勘弁してくれよお｣

深夜の道端で強烈に絶望した様相で立ち尽くすカピバラさん。目隠しされたその首には絞首縄がかかっていて、中空から別の一匹が梯子の上からロープの先っぽをぶら下げている。
自衛隊・警官のコスプレをした二匹が見守り(エキストラ？)、刑務官役の一人がスイッチを押す。

｢よし、外患誘致罪！　死刑執行！｣

すると受刑者・死刑囚役のカピバラさん、ノリノリで首の縄を持って踊り出す。｢デス・ダンス｣であった。
やがてグッタリして死体役者になる。
どこからともなく拍手と歓声が沸き起こる。靖国神社の方から、風の音に乗って。

｢あざーっす！｣

カピバラさんたちはお辞儀し、満足そうに山の方へと帰っていった。

(備考)以前に真面目・深刻な政治案件を｢実話怪談｣で投稿したら速攻で消されたので、今回・今後はユーモア・ショートで。