これは私が17歳の頃に体験した実話です。
投稿者:フェンリル (3)
大学が決まり、運転免許を取るために1ヶ月教習所へ行く前日の話。
昨晩はあまりよく寝付けなかった。長いこと住んだこの家ともしばらくはおさらばだと思い、近くの山へ走りに行った。小さい頃はよく遠足などに来た馴染みの深い山だった。
その山についてよく言われていたのは、ある仙台の殿様の兄弟が、戦いに破れ、流れ流れてこの山にたどり着いたとか。そして落ち武者狩りにあい、死んでしまったとか。
山は舗装された道がすでにあり、バスなども走っている。舗装された道を少し外れて、山道を登り、しばらくするとその武将のお墓がひっそりとある。お墓と言っても、とてもりっぱな石碑がどうどうと置かれてある。
私は早朝、山の新鮮な空気を吸い込みながら、どんどん頂上を目指していった。周りには誰もおらず、山は静かだった。山という場所は本当に不思議な場所で、山に入るやいなや凄まじい人なのかなんなのかわからないが、複数の強い視線を感じる。
一人で走っているのだが、私はときより後ろを振り返った。よくわからないが、気配があちらこちらからしたのだ。最初は気にせず走っていたのだが、なんだか不気味な感じがしたので、私は舗装された道に戻った。
しばらく歩くと、前から体格のいいおばさんと犬が見えた。散歩の途中らしく、上の方からこちらへ下ってきていた。私は少しほっとして、坂を登っていった。おばさんと犬が近づいてくると私は絶句した。最初犬の方を見たのだが、本当に犬なのか、人間の様な顔をしていたのだ。まさに人面犬。びっくりして、すぐ顔を上げ、おばさんの方を見ると、私は腰を抜かしそうになった。顔があるはずの箇所が渦を巻いているような感じに見えたのだ。私はすぐに目をそらして、舗装された山道を登っていった。
しばらくすると前の方から凄まじい視線を感じた。凄まじいとは、多数のものからの視線だった。先程のこともあり、私はかなり動揺していた。視線の先を凝視すると、なぜか一本の木だけが真っ黒く見えた。周りの木はみな緑が濃いのに、その木だけは真っ黒だった。遠目からはその木だけ燃えて灰になっているのかと思うほどだった。
私はその木の方へゆっくり近づくと、頭から一気に血の気が引いた。その木が黒い理由がわかった。その木にだけ何十羽と言うカラスがとまって私を見ていたのだ。正直一瞬身体が硬直した。1羽のカラスがカーっと言った瞬間私は山道を駆け下りた。舗装された方を降りると先程のおばさんがいると思い、山道の方をかけおりた。駆け下りる際左側に神社の様なものが見えた。神社の階段を私はひたすら駆け下りた。辺りがグワングワン回っているように感じた。耳鳴りがひどく、私はひたすら出口を目指した。そのまま出口を抜け、走りに走って、家までたどり着いた時ちょうど母親が玄関にいた。母親が私の顔を見るなり、どうしたのそんなに青い顔をしてと言った。私は相当青ざめていたと思う。
運転免許って言ったら車だが、車の免許は18以上だぞ
18だから大学進学の前に取れるのでは?
題名は「17の時に体験した〜」だが、運転免許を取りに行く前日の話。
17歳でも「卒業見込み」なら大学受験はできるが、運転免許は申し込みの時点で18じゃなきゃ申し込みすらできないんだが?
路上教習までに18歳になってたら教習できるんだよ!
そんな事より1ヶ月って合宿かな?
普通の合宿は二週間位なんだけど‼