これは私が実際に体験した話です。
祖父が引っ越すことになったので、その手伝いをしに私と母と父の3人で祖父の家に行きました。祖父の家は頻繁に行ったことはありませんでしたが、行くといつもヒンヤリとした空気がしていました。母がリビングの片付け、父が2階の片付け、そして私がリビングの隣の部屋の片付けをしていました。昼間でしたが、なんとなく薄暗くて電気をつけるか迷っていたのですが結局つけませんでした。
私は、リビングにいる母に聞きながらいる物といらない物に分けたり、ダンボールに詰めたりといった作業をしていました。私は母に背中を向けながら作業していました。
その時いるのかいらないのか分からない物がでてきたので、後ろにいる母に「これいるの?」と聞きました。返事がありません。振り向きながらもう一度言った時、そこには誰もいませんでした。確かに人がいた気配はあったし、電気の紐も揺れていました。不思議に思った私は母を探しに行き、台所にいた母に「さっきリビングの隣の部屋にいたよね?」と聞きました。
母は「え?行ってないよ。リビングの片付け終わったから今度は台所の片付けをしてたよ。」
と言いました。怖くなった私は今までの事を話しました。
そしたら母は言いにくそうに
「怖がると思ったから黙ってたんだけどね、おじいちゃんからこの家はでるって(幽霊が)聞いてたんだ。だからもしかしたら…。」
その後は怖くてずっと母と行動していました。
祖父は霊感が強いのでよく感じていたらしいです。祖父の引っ越しも終わりそれ以来そこには行ってませんが、誰も住む人がいないので取り壊されたそうです。
怖い