コンコンと夜中に机をたたく音

以前住んでいた一戸建ての家は、金縛りが毎日のように起きたり、よく夜中に目が覚めたりする家でした。
普通にご飯食べてテレビ観てお風呂入って布団に入るまでは楽しい日常で、寝る事だけが怖かったです。

毎日、コンコンコンと夜中に机をたたく音で目が覚めるんです。

私は夢の中で、ひんやりした空気を感じるところにいるのです。
例えるならば、夜中の墓場のような感じで、ひんやりした空気の中に重苦しい空気が漂っています。
私は誰かに追いかけられており、息を潜めて敵に見つからない事だけを考えているのです。
しかし敵は、私の居所を知っているので、必ず私を見つけてしまいます。

夢の中で「うわーーー！」と声にならない声で叫んだ時に、「コンコンコン」と現実に誰かが机をたたいた音で目が覚めます。
ガバッと体も目覚めると、決まって夜中の2時でした。
一体どこをたたいた音なのか調べると、机でした。

よく、夜中に起きては、自分の机を叩いてみて、どこを叩いたら同じ音が出るのか確認していました。
あの頃は、毎日のように不可解な夢と音で起こされて寝不足でした。

現在は引っ越したのでもう夜中に音を叩かれる事はありません。
もしかして、あの音は自分がやっていたのかそうでないのか、誰にもわかりません。