水が滴る夢
投稿者:お千代の香箱 (1)
私は、四国の愛媛県出身の主婦です。
子供のころから、おじいちゃん子で、とてもかわいがられました。おじいちゃんは、「ちぃは かわいい、ちぃは かわいい」と、いつも 舐めるようにかわいがってくれ、私も「おじいちゃん大好き!」と答えていました。
毎年夏休みに2週間ほど泊まりに行き、一緒に高校野球を見ては、あーでもないこーでもないと盛り上がっていました。
そんな ある夜、おばあちゃんから℡が…「爺さんが死んだ」と…
その日おじいちゃんは、朝、何事もなく朝ご飯を食べ、仕事に行き、家に帰り夕飯が、出来るまで、横になりプロ野球をTVで見ていました。
それが、最後の普通なおじいちゃんとおばあちゃんのひと時になろうとは、その時のおじいちゃんも、おばあちゃんも、夢にも思っていませんでした。
…突然「ウ゛~~」と唸り声が聞こえてきたので、おばあちゃんが急いでおじいちゃんのもとに駆け寄ると、すでに亡くなっていたとのこと…人の儚さを思い知りました。おばあちゃんが私の父に「その日、爺さんが食べるはずだった夕飯だよ」と煮物の器の中身を見せてくれたことは今でも忘れられません。
葬式が終わり、納骨も無事に終わり、みんなが日常に戻ったある日の夜、私は不思議な声を聴きました。
私の部屋の窓の外はすぐに道路なのですが、町のはずれで、私の家に用事がないと通らない道なのに、ザワザワと何をしゃべっているかはわかりませんが、大勢の人がザックザックと歩く音がしていました。
私はとりあえず見なかった事にし、布団に潜り込み寝ることにしました。すると夢に大好きなおじいちゃんが正座をして、頭の上から、水を掛けられているではないですか!そしてじいちゃんはしきりに、「石が…石が…」と言ってどんどん、ずぶ濡れになっていきます。私はびっくりして目を覚ますと。すぐに、おばあちゃんに℡し、昨夜からの出来事を話しました。
おばあちゃんは何か感じることがあるのか、私の話を聞くなり、急いでじいちゃんのお墓に行ったそうです。そこで見たものは、おじいちゃんの骨壺の中に水がいっぱい溜まっておりとても寒そうだった。との事。
おじいちゃん天国で風邪ひいてないかな。
その後お祖父様は夢に出てきていないですか?気になります。