幽体離脱・・・?
投稿者:混 (3)
ある雨の降る日、私はカッパを着て自転車で移動していました。カッパを着ているといっても顔や手はずぶ濡れで、視界も悪くどこか気持ちが落ち着きませんでした。
今思えば随分と焦って自転車を運転していたような気がします。
顔を打つ雨を手で拭いながら目を凝らし先を急ぐ私は、きっと注意力がいつもより不足していたのでしょう。あっ危ないっと思った時には横道から出て来た車とものの見事に衝突していました。
身体がバラバラになりそうな衝撃で地面に叩きつけられました。目を開いてるはずなのに真っ暗闇で何も見えず、手足を動かそうとしてもピクリとも動かせず、その瞬間私は、ああ死んだんだなと思いました。
すると突然真っ暗闇の中で自分がスーッと垂直に上昇している感覚に襲われたのです。
そして私は雨が降る道路に自転車と共に倒れて動かなくなっている自分を確かに上から見ていました。多分4~5メートルぐらいの高さだっただろうと思います。その時もう一度死んだんだなと感じた事をよく覚えています。
どれぐらいの時間自分を上から見ていたのか分かりませんが、突然自分が見えなくなり真っ暗闇に戻り急に身体中が痛みだしました。その後の事は救急車に乗って病院に行った事ぐらいしか記憶にありません。
自分自身を上から眺めるという不思議な体験は後にも先にもあの時だけでしょう。こんな事を断定出来る人は誰もいないのでしょうが、きっと車と衝突し地面に落ちた瞬間に私の魂は肉体を離れていたのではないだろうかと感じています。
本当に亡くなる時もこんな感じなのだろうかと想像しながら、戻ってこられてよかったと思っています。
臨死体験ってやつですかね
助かって良かったです