正丸峠の恐怖
投稿者:無幻 (1)
学生の時に、走り屋グループにいました。
週末は、大体はツーリングと称して、関東の山々へドライブへ行っていたんです。
赤城山や日光、碓氷峠、箱根・・・有名どころは、ほとんど行きましたね。
リアル「イニシャルD」の世界です。
まあ、走るだけが目的ではなく、観光もしっかりしてましたけども・・・。
そんなある日、車を新しく買ったばかりの友人が、奥多摩にある正丸峠に行きたいと言い出しました。
まあ、近いし、いつものノリで走りに出かけました。
その時は、車を買ったばかりの友人の車に乗りたくて、1台で行こうということになり、23時ぐらいの集合で出発しました。
都心から、だんだん山に近づくにしたがって、車の台数も明かりも減ってきたのはいつも通りだったんですが、
いつも立ち寄るコンビニに、いつもなら、走り屋の車で満車状態のなのに、その日は一台も止まっておらず、めずらしいね~なんて
話したのを覚えています。
大して気にも留めずに正丸峠へ向かいました。
実は、ここ出るって有名なんですよね・・・。
峠を登り切ったまでは、何事もなく、ワイワイゲラゲラ大音量の音楽を聴きながら大騒ぎしながら登って行ったんですが、
下りに入ってトンネルに入った時です。
それまで大音量でかけていた音楽がピタッっと止まったんです。
そして、一気に社内の気温が下がったのか、寒気が止まらなくなり、誰一人一言も発せず、いや発せなかったのかな?トンネルを抜けました。
そんなに長いトンネルではないのですが、抜けるまですごく時間がかかった記憶あります。
そして、やっとトンネルを抜けると、止まっていた音楽がまた流れ始めて、社内の気温も元に戻りました。
そのあとは、お互いに言葉を交わすこともせず、コンビニにたどり着いて、やっとその時のことが話せるぐらいに落ち着きました。
皆 同時期に同じ体験をしました。音楽はCDだったのに、なぜ止まったのか・・・・。
あの冷気は何だったのか・・・。
あれ以来、正丸峠にはいっていません。
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