夢の中のデジャヴ体験
投稿者:めがね (4)
短編
2022/07/11
19:19
943view
私が子供の頃、見知らぬ街で巨大な迷路に迷い込み、出られなくなるという夢を見ました。
その時は、「ああ、怖い夢を見たんだな」と特に気にしていませんでした。
ところが、それから10年以上経った頃、全く同じ夢を見たのです。
自分はそんなに記憶力がいい方でもないし、ましてや土地勘もない場所に行ったはずだったのに、何故か夢の中の私は、この場所に前も来たことがあると確信していました。
さらに、巨大迷路に迷い込んでも、まるでそれがわかっていたかのようにずんずんと道を進み、「あ、この前はこの先で行き止まりになったんだよな」と冷静に分析までしていました。
そして、どんどん当時の夢の記憶も鮮明になり、自分の予想通りに周囲の状況も変化していきました。
まるで、タイムリープでもしたかのように。
こんな状況に多少驚きつつも、夢の中の私は、この出来事が夢だとわかっていて、子供の頃のようにパニックには陥りませんでした。
そして、最終的にまた同じエンディングを迎えたのでした。
目が覚めた私は、昔とは違う意味で、少し恐怖を感じました。
特に霊感体質というわけではないですが、昔から時々正夢を見ることはあったので、これはその延長なのかなと思っています。
ですが、実際には存在しない場所でなぜデジャヴ体験をしたのか、未だにその理由はわかっていません。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 2票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。