不思議なメッセージ

これは私が子供の頃に母親から聞いた話です。

母は20代の頃に都会から地方の田舎町へ嫁いできました。

親元を離れ、家事と生まれたばかりの私の育児で忙しい毎日を送っている頃、ある日、朝から原因不明の頭痛に悩まされる日があったそうです。

ただの疲れのせいかと思ったそうですが、3日ほど経っても頭痛は全く治まりそうにない。

父は仕事を忙しくていたので、あまり相談できず、頭痛に悩まされている状態で、いつも通り家事と育児をしていたそう。

3日ほど経ったある日の夕方、電話が鳴りました。

誰かと思うと久しぶりに聞く姉の声。

「落ち着いて聞いてね・・お父さん、息を引き取ったよ。」

その瞬間に、すーっと頭痛は治まっていったそうです。

聞けば、3日ほど前から、お父さんは突然、体調を崩していたのだとか。

頭痛の原因はお父さんからのメッセージだったのかもしれません。

最後に母の声を聞きたかったのか・・

もしくは「辛いときには実家へ相談して来い」ということを伝えたかったのか。

それとも、単なる偶然だったのか。

それらについて、母はどう解釈したのか、私に話していません。

ただし、母はこの話をした後に笑顔でした。

私は、まだ赤ん坊だったので、お爺さんの記憶はありませんが、とても優しい人だったのではないかと思います。