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不思議体験

白さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

寝室で体験した不思議な光の話
短編 2021/02/06 11:58 1,789view

高校生の頃の話です。
中学三年生の時に祖母がなくなり、その祖母が使っていた部屋を私の部屋として使用することになりました。今まで兄弟で一部屋を共有していたので、一人部屋になりとても嬉しかったのを覚えています。
部屋は1階にあり、家族は私以外全員2階で寝ること、部屋に自分用のテレビがあること、お古のビデオももらい、半分ゲーム機となっているパソコンもあったため夜更かしし放題。お陰でとても充実した、自由な高校生活を満喫できておりました。
不思議なことが起きたのは高校3年生の頃です。
この当時は昼間は学校、家に帰ったら仮眠をとり、その後パソコンや読書や映画を鑑賞したりと趣味に没頭し、夜中の2時3時に寝るという生活でした。トータルでは5,6時間の睡眠ですが、1日が2回に分かれるためまるで倍生きているような変な充実感がありました。
その日も夜2時過ぎに寝ようと思い電気を消しました。電気を消せば当然真っ暗になります。しかしその日は部屋の一部だけボーッと光るところがありました。部屋の隅に学習机があり、その一番下の引き出しが直角に床に接しているのですが、ちょうどその部分がボーッと光っているのです。床から引き出しにかけて楕円形で、ちょうど直角に折れた感じになっていました。色味はグリーンの蛍光ペンのような感じです。ですから眠い思考力の低下した頭では「誰かが蛍光塗料でもこぼしたのかな」と思った程度で特に深くは考えずにそのまま眠りにつきました。

翌日起きてから「蛍光塗料をこんなところだけこぼすはずはない。そもそもそんな塗料は家に無いはず」と思い、だったらばなんだったのか不思議で、そこではじめて霊的なものでは無いかと思い友人にも話したものです。
ただ全く怖くはありませんでした。翌日電気を消しても同じ場所は特に光ることなく、ただ真っ暗に。謎は深まるばかりでした。
それから半月後くらい経ったころのこと。今度は一度眠りにつきぱっと夜中に起きた時のことです。私が寝ている布団が接する壁に、また楕円系にボーッと光っていました。先日と同じ色です。今回も全く恐怖はありませんでした。ただ好奇心でもしかしたらカーテンのすき間から射してる光かもしれないなど仮説をたてていたのでその検証をしました。カーテンはしっかりしまっている。壁の光っている部分に手をかざしても影はできない。近づいてみてもやはりそこ自体が発行しています。触ってみようか、とも思ったのですがさすがにそれはやめておきました。

間違いなく不思議な光だと思ってそのまま寝て。翌朝、霊感がある母にこの話をしました。すると母は「それは霊光やわ」と言いました。「きっと高校終わったら家出ていくから、おばあちゃんが会いに来てたんやわ」とのことです。
そういわれてみたらもしかしたらそうかもしれないと思えました。
だからきっと、こんな不思議な体験をしていたのに、まったく恐怖は感じなかったのですね。

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