感触は雪見だいふく
投稿者:こぼんち (2)
前回の投稿とつながっているわけではないのですが、あれから引っ越しした先の家での出来事です。
今回引っ越したのは駅から近く立地がいいのですが、なんと神社の敷地内?神社のお隣でした。
我が家のほかにも結構な民家が密集しているので雰囲気が暗いわけでもないし、神社はその地域ではパワースポットと呼ばれる明るくて清浄ないい神社なので今回の体験とは関係ないかもしれません。
引っ越しが終わり家族も落ち着いて生活し始めたころ。
私は仕事が忙しく、食事や入浴が終わると部屋にもいかず茶の間で寝こけてしまうことがよくありました。
次の日は休日だったためその日も茶の間で寝入ってしまいました。
ふとトイレに行きたくなり覚醒し目を開けると周囲は薄明るく、明け方頃であることを漠然と理解し始めた時違和感を覚えます。
横向きに寝ている視界にうつる私の手に、もう一つ手が重なっているのです。
青白いを通り越し青黒い手。
映画で見るゾンビのような色その紫に近い手には黒く変色した血管と思われる細い線が見えます、フォルムだけならとても美しいその手はおそらく女性です。
更に視界には長い髪の毛もだらりと垂れています、何やらうっすら生臭いにおいも。
寝起きの頭で理解するのに時間を要しました、ボーっと観察していると、耳元にボソボソと何かつぶやいていることにも気が付きます。
何を言っているのかはまったくわかりませんし聞く努力もしませんでしたが、低い女性の声でボソボソボソボソ・・・どうやら私の手に手を重ねて横向きの私に覆いかぶさっているようです。
どうやら恨み言というわけでもないようです、気配的には怖がる様子を楽しもうとしているのだと感じました。
顔は見えませんがニヤニヤと嫌味を言うような顔を想像しました。
抑えられた手は重ねられたその手の氷のような冷たさと圧迫により痺れはじめ。
忘れかけていた尿意を思い出し、人を馬鹿にするような醜悪な気配に次第に苛立ち始めました。
前回の投稿でもそうでしたが妙な苛立ちを覚えるのは、恐怖が怒りに代わるからなのか理不尽に腹が立っているのか。
今度は怒りに任せて私の手を押さえつけている腕に思い切り嚙みつきました。
一瞬女のボソボソ声が止まりました。
痛みはないかもな?と思いながら嚙みちぎるつもりでギリギリと渾身の力を籠めます。
まもなく叫び始める女。
あ、ちゃんと効いてるようだ。逃げられないように手にも顎にも更に力を籠めます。
叫び声がうるさいです、ぎええええとかひえええとか低いのか高いのかわからない叫び声が耳障りですが許すつもりはありません。
私も噛み付いた事がありますが、同じく痛がった後に消えました。噛んだり殴ったりって有効的ですね。