奇妙な石像

私が小学生の頃に実際体験した話です。

埼玉県○○市○○小学校、当時小学三年生

学校にはかならずあるその石像は、晴れている時は目を閉じていて

雨の強い日は、目が開いていて…小雨の日は、半目になるという噂があり

登下校の際友達と今日の石像について面白可笑しよく話をしていました。

その石像は、私のクラスの目の前に立っており教室にいても様子がよく見えました。

台風が接近しているとある大雨の日、ずぶ濡れのカッパを教室に干していると

どこらか視線を感じた私は周りをキョロキョロするとあの石像が目をぱっちり開いて俯いていました。

雨が降っていない日は目を閉じているはずの石像が…私はびっくりして

仲のいい友達に伝えると…少し怖がりながら「あっ…本当だ！！」と驚きを隠せない様子でした。

その顔は今でも覚えています。

翌日晴天だったため登校して、友達と石像を確認すると目を閉じて穏やかな顔をしていました。

大人になってから考えてみるとガラス越しだったこと、雨が石像に滴っていたこと

雨の水分が石像に染み込んで色が濃くなっていたことが原因でそう見えたのだと思いますが…

当時の私が体験した奇妙な出来事、今でもはっきり覚えています。