山の不思議な声に注意

これはまだ、私が小さかったころの話です。
私の母は小さい頃病気で入退院を繰り返していたので、私はよく母の実家に預けられていました。

その日は、祖母ではなく、叔父に面倒を見てもらっていました。
叔父がドライブに行こうと言ったので、二人で出かけました。

行く先もなかったので、更に田舎の親戚の家に行く事になりました。
それまですごく晴れていたのに、山の中に入るに従って、ドンドン暗くなってきたのを覚えています。

いつもは30分ぐらいで着く親戚の家ですが、なかなか着かず、叔父も不思議がってました。

その瞬間から、空から謎の声が聞こえたのです。

謎の声は、まず名前を問いかけてきました。
びっくりしましたが、何度も何度も問いかけるので、一生懸命に答えました。

そのあと、色々聞かれましたが、叔父と一緒に元の世界に戻してくれるよう沢山たくさん頼みました。

どうやって元の世界に戻ったのか、さっぱり覚えてませんが、気づいたら曇ってたのが嘘みたいに晴れた山の中を走ってました。

怖かったので、親戚の家には行かず家に帰って、祖母に報告しましたが、二人して夢を見てたのではないかと言われました。

あれから、30年以上経ちますが、一緒に体験した叔父は亡くなってしまい、この記憶は夢だったのか現実だったのかはわかりませんが、皆さんも山の中を通る際には、不思議な声にはご注意ください。