従妹とヤバい家
投稿者:アルフォート (4)
私が小学校高学年の時、三か月に一回ぐらいのペースで従妹の家に遊びに行っていました。
その一家は父、母、姉、仲の良かった従妹の四人家族でした。
従妹は私の一歳年下で、従妹とはよく一緒にゲームをしたりかくれんぼをしたり、年も近いことからそれなりに仲良くし遊んでいたことは今でも覚えています。
従妹の家は借家でお庭がとても広く築何年かは経過していたと思いますが大きな立派な家に住んでいました。その家での出来事です。
ある時従妹と遊んでいたとき、従妹が突然泣き叫びました。
従妹は助けを求めるようにお母さんのもとへ駆け寄り私は何事かと思い追いかけました。
そこで従妹はお母さんに「知らないおばさんがいる。」と言いました。
当時小学生の私は意味が分からなく、「誰もいなかったけどな。」程度にしか思っていませんでした。
お母さんは従妹を落ち着かせて、従妹は疲れてしまったのか、眠ってしまいました。
お母さんは私に「ごめんね。びっくりしたでしょ?」とだけ言いました。後に父の迎が来たのでその日私は家に帰りました。
従妹が中学生に入るとお互いに会う機会が減り、私が親の仕事の関係で地方に引っ越したこともあり、遊ぶこともなくなってしまいました。
その間に従妹も引っ越しをしたらしく、私はあの家に行くことは2度となくなりました。
そのあと従妹とは電話で話すことはよくありましたが、直接会うことは5年程なかったです。
私が大学へ入ったと同時に親の仕事の都合により地元へ戻ってきました。
ある夏休みの頃、親戚間の集まりがありました。
そこで従妹も家族で参加しており、私たちは久しぶりの再会を喜びました。
その集まりでは食事をしながら昔の思い出話でしたり、近況を話し合ったりと今でも楽しかった記憶があります。
そこで従妹は小学生の頃私とよく遊んでいた思い出話を始めました。
そんな中従妹はこんなことを言いました。「小学生のころ住んでいた家は明らかにやばかったね。」と。
私は「どういうこと?」と聞きました。従妹は「だって出るもん。」と言いました。
私はその一言でゾクッと寒気を感じました。
話を聞いてみると従妹には霊感があるらしいです。
小さい頃は特に異様な存在が時々見えていたそうです。
家の中で知らない人を見たり、外でも明らかに人でない何かが見えることがあったと言いました。
また従妹のお母さんにも霊感があるそうで、姉とお父さんには霊感はなかったそうです。
見えるときは数秒見えることもあれば一瞬移ることもあるとも言っていました。
そんな話をしている中従妹はこんなことを言いました。「中でもあの家は親父の部屋が一番やばかった。」と。
聞いてみるとお父さんの部屋には何かがいたらしく、勝手にものが移動されていたり、本棚の本が荒らされていたりしていたそうです。
霊感のないお父さんも明らかに異常と思ったので、お祓いを頼んだとのことです。
そこで信じられないことを聞いたのですが、お祓いが終わったその瞬間に本棚の本がブワっと舞い上がったそうです。
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