男性らしき膝下

小学生の頃、習い事でクリスマス会を開いたときのことでした。

スクール内には先生と私を含む習い事をするメンバー5人くらいいたと思います。お菓子を食べて満足した私たちはボードタイプのゲームを始めました。

ワイワイ楽しんでしばらくすると、何やら天井から足音が聞こえました。自分以外にもう１人の子がその音に気がつきます。

その建物は2階建てでしたが、音が聞こえる部分は2階部がない位置だったので不自然だなと思っていました。

2階に誰かがいるのだろうとあまり気にせずにゲームを進めていると、今度は足音が先ほどよりも大きくなり何かヤバい状況なのではないかと思い始めました。

隣の部屋の先生に伝えると、2階には誰も来ていないことが分かり怖さはいっそう増します。

先生が2階部を見てくるというので、2人がいっしょについて行き、残りのメンバーがその場に残り待機してました。

怖いと思いながら不安になっていると、メンバーの１人が驚いた顔であれを見てくれと窓を指差しました。するとそこには男性らしき膝から下の部分が…その姿は平らな屋根に腰をかけていると思われました。

私たちは叫び隣の部屋に慌てて逃げ込みました。その声に驚いた先生たちも下に下りてきます。

先生にその旨を伝えると外に出て屋根を確認し、私たちはその様子を見守りましたが、男性らしき姿はもう消えていました。

その建物を利用するのは関係者だけということなので、あれはいったい誰だったでしょう。今も謎が残ります。