不気味なランプと不気味な人
投稿者:元ガイド (7)
暑い夏が終わり秋の始まり頃、仲間たちとキャンプに行った時の話です。
メジャーではない穴場で平日だったこともあり、キャンプをするのは私たちだけ…貸し切り状態でした。
テントを設置したあとバーベキュー、その後ひと息つき‥いつものようにキャンプを楽しんでいました。日が落ちてランプをつけた時、なんだかいつものようにスムーズに点きません。
点いたり点かなかったり安定しなかったので、予備で持ってきたランプを使うことになりました。
予備のランプはスムーズに点き、先ほどのランプがもう使えなくなったのかな…そう思っていた時でした。どこからか視線を感じ、見てみると木と木の間に人がいて私たちをじっと見ていたのです。
目はうつろで、姿はとても不気味でした。私はそれを仲間たちに伝えると、仲間も気味が悪いと警戒し、緊張しながらその人を気にしていました。
数分経過し、今度は新しくつけたランプが突然ふっと消えました。真っ暗な中、先ほどの人がこちらに向かって来ているのではないかと不安になり、慌ててその場から全員ダッシュで走り去りました。なぜランプが消えたのか、もう何がなんだか分かりませんでしたが、気持ちを落ち着かせおそるおそるテントが設置されている場所まで戻りました。すると先ほどの人はいなくなっていました‥
とりあえずもうこの場にはいられないと思い退散しましたが、あの場から道路までの距離は遠いし自分たち以外に人がいなかったし、あの人はいったいどこからかやってきたのだろう、なぜランプが突然消えたのだろう‥
あの人は生きていたのだろうか‥今も謎です‥
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