真夜中の吐息
投稿者:ゲーマー (2)
短編
2022/01/08
01:11
911view
大学2年の頃の話です。
自分は霊感は全くないのですが、
当時付き合っていた彼女が霊感があり、
一緒にいる時によく霊が見えたという事を言っていました。
ある日夜景が綺麗に見える灯台に行きました。
確かに夜景は物凄く綺麗だったのですが、
その場所を離れてからずっと女の人に見られていたと言うのです。
自分は見えていないので気にしていませんでしたが、
その夜景スポットを調べると灯台から海に投身自殺をした女性がいたそうです。
後日、自宅で深夜に目が覚め用を足そうと思いトイレに向かいました。
実家に暮らしており2つ上の兄がいたのですが、
トイレの向かい側が兄の部屋でした。
トイレのドアを半開きにして用を足していると、
「バンッ!」と急にドアが閉まったのです。
その日兄はおらず、
兄の部屋の窓が空いていて風で閉まったのかなと部屋を確認すると、
窓は閉まっていました。
寒気がして小走りで自分の部屋に戻り、
急いで布団を頭まで被って「気持ち悪いな〜」と思いながら寝ようとしました。
自分はいつも横を向いて寝るのですが、ウトウトしていると、
「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」
耳元で明らかに息をしている感じがありました。
現実的に考えて家族の誰かが起きている時間ではないし、
部屋に来るはずもありません。
灯台で身投げをした女性と何か関係があったかは未だ謎です。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 3票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。