彼女がストーカー被害に遭った話
投稿者:六曜 (1)
僕の彼女がストーカーの被害にあって困っている話を投稿しようと思います。
大学生の彼女を仮にA美と呼びますが、A美は実家から大学に通っています。
初めの被害はバイト帰りの夜道でのストーキングから始まり、何処から入手したのか知らない番号からの無言電話、最近では気持ち悪い男に肩を掴まれたとA美は友人のB子に相談していたそうです。
僕もA美の事が心配で時間の都合がつけば帰り道の護衛をしたり、夜には電話で励まそうとしていたのですが、A美は余程怖いのかいつも泣きじゃくったような様子でした。
ある日、A美とB子の会話を聞いた僕は翌日有休を使うことにしてストーカー対策の準備をします。
なんでも、一人暮らしのB子のアパートに泊まりにいくらしいので、これは危ないぞと思い至り女性二人の護衛を兼ねて夜の巡回を決めたからです。
もちろん女性宅に上がり込む図々しさはないし、何よりB子とは特段知り合いでもないので、あくまで勝手にアパート周辺を見回りする謂わばボランティア精神です。
当日、A美がB子宅に無事到着し、夜も深まって民家の明かりがポツポツと消えていき暗闇に包まれた時間帯、僕はA美に電話しました。
最近は電話をとってくれなかったA美ですが、友人のB子と一緒なので電話に出てくれました。
「あ、あの、近くにいるから安心して」
久しぶりにA美と話すせいか緊張で声が上ずってしまったのですが、A美もまだストーカーの恐怖に怯えているようで「ひっ」と短い悲鳴と言いますか、呻き声が電話越しに聞こえてきました。
『ストーカー!?』
そのすぐ後に、B子と思しき声で確かに聞こえました。
僕が巡回しているというのにストーカーが近くに出没したことに驚愕し、すぐアパートに駆けつけました。
路上から煌々と目映いB子の部屋を見上げ電話越しに「大丈夫!?」と問えば、A美は『助けて』と泣いてこぼすだけでした。
その時B子が窓から顔を出して路上を見渡していたので僕と目があったのですが、何やらB子もスマホを片手に通話している様子でした。
その後、僕がB子宅の玄関戸を叩いていると、B子が呼んだのか数名の警察がやってきて、僕をストーカーだと勘違いしたのか取り押さえられました。
僕は近くにストーカーが潜伏している可能性を訴えかけたのですが、詳しい話を聞くためか、パトカーに乗せられて警察署に同行することになりました。
A美の為ならば協力は惜しみません。
警察署でストーカー被害の全容を話したことで警察は理解してくれたのか何やら書類にサインした後に僕は解放されることになりました。
それ以降A美宅周辺の巡回が増えたようなので僕の役目は終わったようです。
あれから一年経ち警察の巡回も解除され、A美もストーカー被害の恐怖から立ち直って元気に過ごしているようで安心しました。
なので久しぶりA美に会いに行こうと考えます。
A美に会ったときの表情が今からとても楽しみです。
おもしろい
投稿者がストーカー……?!!
最後の1言でわかった。
投稿者がストーカーだ!!!
ストーカーはあなた本人。理解していないところが怖い
おぉ……恐ろしや…
弁護士さんによると、あなたのやっている行為はストーカーだと、理解させるのがとても大変だ、と聞いたことがあります。この話しほどではないとは思いますが。
これは、実話ですか??
A美がかわいそう…
A美を彼女だと思っているんでしょ?この人病んでるよ…!
ストーカーは、語り手です。
怖すぎる