今年の夏の出来事です。
18時頃、保育園のお迎えから帰ってきて、自宅の駐車スペースで三歳の息子を車から下ろしました。荷物を持った私は先に玄関に向かったのですが、いつもはすぐついてくる息子がなかなか歩き出しません。息子を振り返り「どうしたの?」と声をかけても、その場で突っ立ったまま、私の背後の住宅街道路のあたりを無表情でじぃーっと見つめています。「どうしたの?早くおいで」と何回か声をかけて、息子はやっと一点を見つめていた視線を私に向けてくれました。
しかしその後息子は、両腕を上げてゆーっくりゆっくり歩きだしました。オバケの真似をする時の手の形と言えば分かりやすいでしょうか?
その格好をしながら忍者の抜き足差し足の真似のようにゆっくりと、本当にゆっくりと歩いてきました。
今日の保育園でオバケごっこや忍者ごっこでもしたのかな?と思い、息子に「それ何の真似っこしてるの?オバケ?忍者?」と聞くと、その時にはニコニコ笑顔になっていた息子が私の背後の道路を指差して言いました。
「さっきそこ歩いてた、元気ないお姉さんの真似だよ」と。
サァーと背筋が冷たくなりました。
自宅に着いてからこの間2、3分といったところでしょうか。この短時間で付近を歩いている人は見受けられなかったと思います。私は息子を抱っこしてすぐに自宅に入りました。怖くて、あたりを確認することはできませんでした。
きちんと確認すれば、両腕をオバケのような形にしゆっくりと歩いている人が本当に居たかもしれませんが、実際にそういう人が居ても気味が悪いし、居なくてももちろん怖いので確認しなくて良かったと思っています。怖いような不思議な体験でした。






















そういえば幽霊って前に手を出してるイメージあるけど本当だったんだ