先ほどのKくんは誰だったのか
投稿者:三三七 (7)
これは私が24歳のときに体験した、今も思い出すとゾッとなる話です。当時は大阪に住んでおりました。友人4人と晩ご飯を食べに行った時です。
俺の地元の近くにやばいトンネルがあるんやけど行かん?と
友人のKくんが提案してきました。その提案に全員がのり、みんなで肝試しドライブに行きました。
車で40、50分くらいの距離でしたので途中コンビニで缶ビールやおつまみ、お菓子なんかを買って向かっていきました。
最初は遠出する感覚でとても楽しかったのですが、場所が近づいてくるにつれてだんだんみんなの会話も減って行っていました。
到着するとそこは山道を登っていく山だったのです。
ここまでずっと運転してくれていた友人が
ちょっと山道入る前にここのコンビニ寄っていい?
というので、山の下にあるコンビニで小休憩をし、山道を登って行きました。
10分くらい登ると、山頂付近に到着しました。ですが、Kくんの言っていたトンネルは見当たらなかったんです。
おい、どこやねん。ホンマにあるんか?
わからん。ちょっと車出て探してみようや。
そう言うと全員でトンネル探しを始めました。トンネルの大きさも名前も場所もわからず、やみくもに探していたときです。
おい!これなんや!入ってみようぜ。
Kくんがトンネルを見つけました。ケータイのライトを頼りにトンネルに入りました。
思ったより怖くなく、みんなで騒ぎながら進んでいきました。
その時でした。Kくんが
誰かおる!
と、前に見える人影を発見しました。
その声に全員が驚き、走って車まで戻りました。
その勢いで山を降り、休憩したコンビニまで戻りました。
やばかったな。ビビったー。Kが騒ぐからや。と
全員でKくんを攻めます。
すまんすまん、ちょっとトイレ行ってくるわ。
Kくんが車を降りたすぐに、友人に電話がかかってきました。
おい!お前ら先いくなよ!迎えにきてくれ!
怒った口調でKくんから電話がかかってきました。
電話をとった友人は固まってしまいました。一目散にKくんを迎えに山に登り、彼を車に乗せると
急にみんな走っていくから焦ったやん!いじめかと思ったわ!
Kくんの言葉は全員に入ってきません。
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