俺、めちゃくちゃ混乱して、「石引様だろ」って言ったら、正しくは違うなんて言い出すんだ。
イシビキ様っていうのは、意志を奪う神様らしい。
「他人に優しくなれる」っていうのは副次的な効果みたいなんだ。
その人から意志を弾き飛ばしちゃうっていう、本当に恐ろしい奴だった。
「じゃあ、石ってどっからでてきたんだよ」って聞いたんだよ。
そしたらお袋が「言葉遊びだ」って言うんだ。
意志っていうのは目には見えない。
でも、何かを献上しなきゃいけない。
だから一種の言葉遊びで、石を並べる。
「あなたに逆らうつもりはない。私の石(意志)を渡します。あなたに従います。だから、見逃してください」
祭りの晩にお面を被ったり、話をしちゃいけないって言うのは、そういうことだったんだ。
楽しそうに笑ってたり、何かを話してたりすると、「従ってない」ように見えるからな。
意志があるように見えるのはダメ。
じぶんの意志は石として渡すんだ。
俺がやった儀式も同じさ。
村の代表として石を積みに行く。
村のみんなの顔を思い浮かべながらっていうのは、そういう意味でもあったんだろうな。
あれからもう10年くらい経つけど、魚介類は克服できたぜ。
何の気なしに寿司を食べてみたら、これがマジで美味くて。
そっからは大の魚介好きだ。だから石引様のことも忘れてたんだろうな。
もうとっくにアラサー。そろそろ結婚でも考えたいんだよ。
帰省のたびに「彼女は彼女は」って、お袋がウザいんだ。
モテないわけじゃないんだぜ?
結構夜の町でひっかけたりするんだけど、なんか俺、寝言がひどいらしいんだ。
前の晩まではノリノリだった娘たちも、朝になるとドン引きしてるんだよ。
みんな寝言がうるさいっていうんだけど、まったく記憶にない。
ホント、なんなんだろうな?























とても読み応えありました
面白い話しでした
洒落怖全盛期を思い出しました
どうしても昔のうひゃうひゃうひゃを思い出すな
これって1さん憑かれてない?
1です。たぶん大丈夫ですよw
山形の人は気が強いのか。そうかもな。
長いけどよかった
ねぇ1さん 寝言 録音してみよ
ちょっと古臭い
これって、石引様に何かされてるだろ。
> モテないわけじゃないんだぜ?
結構夜の町でひっかけたりするんだけど、
…夜は夜でポン引き様に魅入られちゃったんですね、わかります
他所から遊びに来てる子供に儀式を任せるとか正気か
よくそんなノリで長い間伝統を維持してこれたな
儀式をやったのその時が初めてなんじゃねえのって思っちゃうくらいの杜撰さ
騒ぎを持ち出した少年に責任とらせるっていうのが田舎らしい。
だぜ?
Aさんの様子が統合失調症の症状や薬のストレス性チックに合致するけど医療に繋げてくれる人はいなかったのかな
この手の話を聞く度に思う。誰かを犠牲にしないと存続出来ないような村ならいっそ滅べ、と。生き残る奴が、犠牲になった人より価値があると思えない。鏖殺でええよ。
村落 カミサマに纏わる話は、総じて救いがないというか、恐ろしい話が多い。
言い伝えられている名前とは違う、別の名前をもっていたりする。
儀式や決め事を守らなかった者たちの顛末とか、この手の話には、よくある展開だったけど、ラストでゾクリとした。あぁ、取り憑かれているねって。
時代は変わり、もう集落なんて過去の遺物になるんだろうけれど、話自体は、こういう形で残っていくんだろうな。
面白いですよ。うひゃひゃ。
杉ちゃんかな?
寝言でうひゃうひゃ言われてちゃ醒めるわなw
これ家にばっかいるなって外に出した爺ちゃんが一番の元凶じゃね?
ま~たこんなパターンの創作話、と読み始めたが。
なんだか何カ所ものディテールがリアルっぽい。まぁ、上手いのでしょう。ほんわりと怖い余韻もしっかり残すし。
寝言でうひゃうひゃ笑ってるんだろうな
村の迷信に惑わされて医療機関に繋げてもらえないAさんが気の毒すぎる。これはヒトコワでは?もちろん怖いのは村人の方で。
最後が蛇足に感じてしまうが面白かった!
ぶったたいた母が怖い
すべての禁忌犯してるくせに普通に無事なのが草
くっそつまらねぇ駄作だな
おー
儀式の矢面に無理やり立たせた村人も、一切孫を守ろうとしなかった祖父も叩いた母親も全員クズだな
禁忌の代償として皆死ねばよかったのにw