山手線に現れた痣だらけの顔の少女
投稿者:YMO (1)
大学生の時の話です。
私は夜間学生だったので、昼間は五反田でバイトをし、夕方から大学へ行く生活を送っていました。
ある日、大学から帰ってきていつも通り就寝すると、夢を見ました。それはバイト帰り、五反田駅から山手線に乗り込むところでした。
乗車口から乗り込み、左側を見ると優先席の真ん中に小学校低学年くらいの女の子が下を向いて、顔を髪で隠すように座っていました。白いワンピースで胸くらいまでの長さの髪、変に肌が白い女の子でした。
「あ、この子は多分生きてる子ではないな」と感じました。周りにいる人はやはり女の子に気付いていないような素振りをしていました。生きている人間では無いと気づいた瞬間から背筋が凍るような、寒気を感じました。
すると突然、スマートフォンが鳴りました。「そこにいる女の子からだ」と直感で感じ、慌てて画面を見ました。メッセージはLINEで届いていました。
名前は「unknown」となっており、開いてみると
「私は虐待されて暗い部屋で死にました」と表示されていました。とても驚きました。私が心のどこかで疑問に思っていたことを見抜かれていたメッセージだったからです。
焦って顔を上げ女の子の方を見ると、女の子も顔を上げていましたがその顔は痣だらけで、私を凝視していたのです。
恐怖と驚きでその瞬間目が覚めました。
目が覚めると金縛りのような感じで、私の目の前に女の子の顔がありました。あまりに怖かったため一度目を閉じ、ゆっくり開けると女の子は消えていました。
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