静岡のお化けトンネル

私が１０代の頃、静岡市では結構有名なお化けトンネルがありました。
そこは、旧○○トンネルと言う所です、そこの話は、夜中に軽トラなどで通ると突然荷台に、衝撃を感じバックミラーを見ると、後ろの窓に髪の長い女の人がへばりついている、と言うはなしでした、実際に何度となく夜中に通った事がありますが、体験した事はありません。

でも実は、その隣にもうひとつトンネルが在り、そのトンネルは狭いレンガで出来たトンネルで、軽自動車一台が通れるか通れないかの狭いトンネルです。このトンネルは入り口に車止めブロックがあるため車では入れません。車止めブロックに、明治トンネルと表記があるので、むかしの歩行トンネルかもしれません。

トンネルの作りはレンガ作りで、地面は舗装されておらず土がカチカチに固まった感じです。
夜中に友達５人で行った時のことです、懐中電灯1つで中に入って行きました。
たまに逆の入り口から他の人たちと、遭遇する事も有ります、その日も何か人の気配があったので、誰かが来たと思いました、しかしたまに遭遇する感じとは違い妙な感じでした。
しだいに、足音が聞こえてきました、女の人のヒールの音でしたが人影は見えません小っちゃい懐中電灯で周りがよく見えないため、怖くなった女の友達が、声を上げて入り口の方に走り出しました、それにつられて、みんな走り出しトンネルの外の車に乗り込みました。

当時、車内土足禁止の車が多くこの車もそうでした、そこで気が付いてしまいました、トンネルの中３メートル先から地面は濡れてぐちょぐちょでした、前に来た時も入り口と出口３メートルだけカチカチの地面で中はぐちょぐちょでした、先程のトンネルの中心部で聞こえたヒールのカツカツと言う音はいったい・・・
直ぐに車で国道のサービスエリアまで走りました。