私は金縛りになりやすい体質で、今まで数々の奇妙な体験をしたのですが、中でも一番怖かった経験を投稿したいと思います。
ある夏の寝苦しい夜の出来事でした。
暑さでなかなか寝付けず、ようやく眠れそうな時間帯にさしかかった頃、急に金縛りになりました。しかし私にとってはいつものこと、早く金縛りが解けないかなと暗闇の中時間が過ぎるのをじっと待っていました。
体をもがこうとするとすることもなくただただ時間が過ぎるのをじっと待つ中、階段を上ってくる足音が聞こえてきました。
その足音は私の部屋の前で止まった様子でした。
その足音は私の部屋のドアを開けていないにも関わらず、どんどん近づいてくる様子が体感的に伝わってきました。
その足音は床を擦るような音で私の部屋に入ってきて、私の布団の周りをススッ、ススッと歩き２周程歩き続けてそれからぴたっと止まりました。
その足音が私の周りを歩いている最中極度な寒気と冷や汗が出てきた為、さすがに怖くなって早くこの金縛りが解けて欲しいと必死になって声を出そうとしたのですが、声を出そうと力むとますます身体が硬直してしまい金縛りを解くのは困難でした。しかし怖さの方が勝り必死にもがいてやっと目を開けそこでみたものは‥‥‥
全身ずぶ濡れになった女性‥‥
その女性は髪が長く、正座をした状態で体を曲げ頭を床に付けていて顔は見えず、両手は前方に伸ばした状態で座っていました。
身体には何かドロドロとした海藻みたいなものが絡まっていて‥‥
その姿を見た私はもう早く金縛りが解いて逃げたくて身体が動かない中心の中で叫んでいました。もうパニック状態です。本当に怖くて気持ち悪くてただただ恐怖でいっぱいでした。
それからは私はいつの間にか眠ってしまったようで目が覚めた時には朝になっていました。
怖い体験をしたことを家族に伝えたくて起きてすぐリビングへと向かうと、父がいつものように新聞を見ており私にこう言いました。
「近所の海でまた事故か‥
女の人が溺れて亡くなったて。
かわいそうにな。。。」
もしかして、昨日の夜に見た全身ずぶ濡れの女の人って‥‥‥
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