浅間山の近くで起きた不思議な出来事
投稿者:玲 (7)
かなり昔に本当に体験した不思議で怖い話です。
中高一環の女子校に通っていた私はは、いつも仲良しの6人グループで行動していました。
卒業後の進路は見事に全員バラバラだったのですが、それでも折に触れて誰かしらと会っていたものです。
そして卒業した次の年、大学2年の時にグループメンバーの1人が、浅間山にある学校の山荘に行かないかと話を持ちかけてきました。
卒業生でも申し込めば長期休暇の時などは、割安で泊めてくれるというサービスがあったので、6人全員で参加することになりました。
久々に6人全員が集まって、テンションは上がりっぱなしでした。あっちの観光こっちの観光と、騒ぎ回り遊びまくったものです。そして何日か経ったある日の夕方、遊んだ帰り道に何気に二手に分かれたのです。
私とAと言う友人と、他の4人が別ルートでバス停から山荘に帰ることになりました。本当になんとなくでした。
私たち2人が選んだ道は、ちょっと獣道のような感じのするものでしたが、特に危険はないし1本道で迷うということは無いはずでした。
なのに何を間違ったのか、気がつくと何もない野原にポツンと2人立っていたんです。
何が起きたのか、さっぱりわかりませんでした。そこまでの道は特に問題なく歩いてきたはずなのに、いきなり道がなくなってしまったんです。振り返っても、来たはずの道もなんとなくおぼろげで、急に怖くなり背筋がぞーっとしたものです。
Aはかなり感じやすいタイプで、見てみると震えていました。帰れるのだろうかと、心細げに言うのです。
ヤバいと反射的に思って、大丈夫帰れるよ、ちょっと迷っただけだからと、声を大きくして彼女に笑いかけました。彼女も、大丈夫だよねと笑い返してくれました。
その途端に、あ・・・・あっちだ、あっちにいけば良いんだ、そうすれば車の通りにでられる、とそんな考えが心に浮かんできたのです。
思わずAの手を掴んで、こっちだよと引っ張りながら、しゃにむに早足で歩いたんです。
Aも黙ってついてきてくれました。
そうして気がついたら、2人揃ってバスの通る道に出ていたんです。とにかくここまでくればということで、急ぎ足て山荘に向かったんですが、さっきまで明るかったはずの空が暗くなっていたのを覚えています。
やっと山荘にたどり着いた時、山荘の管理の人とかグループの4人が大騒ぎしているところでした。そして私達を見ると、良かった、捜索隊出すところだったというのです。
Aと私の体感では、4人と別れて他の道に行って迷いかけたのは、せいぜい30分程度でした。しかし実際には3時間くらい経っていたんです。
今でも何が起きたのかわかっていません。あの時の時間がどこに消えたのかもわかりません。
ひょっとしたら何か別の世界に入りかけていたのかもしれません。そして誰かがきっとそれを防いでくれたんでしょう。
私達の中では今でも必ず話題になる怖い話です。
女子大生六人って!
浅間山荘って有名なとこじゃん。