鏡を覗き込むと変わらず美しい女神がこちらに微笑みかけてくれた。
お久しぶりです、と心の中でご挨拶をして、横の石田君の様子を伺う。
石田君はなんだかうっとりしたような顔で鏡を凝視している。
よほど理想の女性の姿が見えているのだな、どんな姿だったか後で聞き出さねば(この情報はきっと価値のあるものになる)と少し黒いことを考えながら、お掃除を始める。
お掃除が無事終わったので石田君の肩を叩き帰るよと伝える。
石田君も我に返ったようで一緒にそそくさと本殿を後にした。
「石田君、その様子だと神様は見えたようだね。ちなみに神様はどんな姿だったか教えてくれない?」
「あ、はい、ここの神様ってやっぱり先輩のご先祖様が祀られてるんですね」
「うん?」
「いかにも神様っぽい白の着物でしたけど、先輩にそっくりでドキッとしました」
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