そこで、二つのグループに分かれることになった。
一つは、予定通り富士の樹海へ。
もう一つは、別の心霊スポットへ。
木村さんは、樹海へ行くメインのグループに入ったそうです。
そして――合宿当日。
人数も多い。
だから、安全運転で行こう。
休憩もこまめに取って、のんびり向かおう。
最初は、そういう計画だったそうです。
ところが。
運転する人たちが、妙に張り切ってしまった。
結果――
予定より、一時間半以上も早く現地付近に着いてしまったそうです。
しかし、近くには時間を潰せるようなファミレスもない。
道の駅も、まだ開いていない。
車の中で、
「どうする?」
「早すぎるよな」
なんて話をしていたそうです。
そこで、誰かが言いました。
「だったら、昼飯の後に行く予定だった場所、先に下見しない?」
調査する場所は、あらかじめ決めていました。
下見では、遊歩道を歩いて経路を確認する。
そのうえで、
「ここは何かありそうだ」
という場所を見つけたら、そこを定点カメラの設置候補にする。
そういう予定だったそうです。
時間を決めて、二グループに分かれました。
そして木村さんたちは、車を走らせること十五分ほど。
樹海の遊歩道の入り口に到着しました。
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