男ばっか乗ってる車で若い一人でいる女に声かけるってよろしくないよな~と思いつつも、ここ歩いてると危ないよなとかもあって、俺たちはUターンして戻ることにしたんだ。
お化けだったらどうしようとかいって、女がいなかったらいなかったで怖いよなとか言いながら戻ると先ほどの場所から少し離れた場所にやっぱり女が1人とぼとぼと歩いてた。
運転してた友人が窓を下げて声をかけた。
「お姉さん大丈夫? ふもとのコンビニのところまでよかったら乗ってく? あの、男ばっかの車乗るの怖かったら警察とか呼ぼうか?」
俺たちなりに、そういう目的じゃないですってことを示すために考えた言葉を友人が紡ぐ。
消えたりしたらどうしようと思ってたけど、ゆっくりとこっちをみたのは普通に若い女だった。
「怪しいことしてたんじゃなくて、上の廃モーテルに俺たち肝試し言っててさ」
後ろの席の友達も窓を下げて、懐中電灯をつけておちゃらけてあちこちを照らす。
「出せ出せ出せ!」
後ろに乗ってたもう一人の友人がそういって運転席をかなり強くたたいた。
ブレーキから足が浮いたのか、車はゆっくりと前にすすむ。
立っていた女が車が動き出すとこちらに向かって走り出した。
「アクセルアクセル! 窓も閉めろ。早く!」
「え? あ?」
なんかよくわからないけれど、その剣幕に運転してた友達がアクセルをやんわり踏んで車が明確に動き出した。
友人の車は当時はまだ走ってる数の少ない、ある程度の速度を出すと勝手にロックがかかるものだった。
パーキングに入れるまでは運転席で操作するか、後ろの席のやつが手動でカギをあけるまではロックかかってるものだったんだけど。
俺の乗っていた助手席のドアがガチャという鈍い音がしたんだ。
何の音だと窓の外を見えると、友人の懐中電灯の明かりに照らされて窓の下の白髪交じりの頭が見えた。
たぶん外から開けようとしたけれど、鍵がかかってたからあかなかったみたいな。
一瞬だったけれど、窓の外には全身真っ黒な服をきたかがんで窓から見えないようにしている人がいた。
「えっ、何!? は?」
俺も得体のしれないことにパニックになった。
早く出せっていってた友人は懐中電灯をつけて、後ろを照らしていた。

























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