ある日、私の祖母が亡くなってしまいました。
祖母はそこそこ広い一軒家に住んでいたこともあり、母だけで片付けるのは厳しいということで
私も手伝いに祖母の家へ向かいました。
祖父はすでに亡くなっており、その広い家に一人で住んでいたそうです。
母やその兄弟はたびたび祖母の家に行っていて、その都度家を片付けていたそうだが、それでも
あまりきれいだとは言えないものでした。
まず床に散らばったものを拾い、テーブルなどを端に寄せ、掃除機をかけた。
押し入れの中に入っていたアルバムや本、まったく使っていなさそうなダイエット道具、古そう
な扇風機やラジオ、とにかくいろいろなものがありそれらを売れそうなものと捨てるものに分け
ていきました。
母が押し入れを片付けている間、私は屋根裏を片付けることになりました。
屋根裏には古そうなタンスや止まった時計、壊れたおもちゃなどだいぶ昔使っていたであろう物
が大量に置いてありました。
高く売れそうなものがないかと少し宝探しみたいな気分で置いてある箱やタンスを開けていきました。
そしてしばらくしたら一枚の絵をみつけました。
その絵は他のものと違い、あまり埃もかぶっておらず比較的きれいな状態で置いてあり
背景が草原のピンクの藤の花のような花が真ん中に書かれていていました。
わたしは視覚と第六感でその絵に魅力を感じ、母に「この絵をもらっていい?」と聞き、快く承諾してもらえました。
そこから私と母は、着々と片付けを進めて無事、祖母の家はきれいになりました。
絵は額縁に入れ、私の部屋に飾りました。
それから宝くじで5000円が当たったり、勉強していないテストで90点を取れたり
なくしたものが見つかったり幸運なことが続いて、とてもウキウキでした。
それから数週間後に、旅行に行ったのですがその間に空き巣に入られてしまいました。
家の中がぐちゃぐちゃに荒らされ、空き巣に入られたことの恐怖よりもめんどくささが勝つほどでした。
アクセサリーや家にあった少量の現金、この前祖母の家にあった絵などがとられてしまいました。
警察に通報し誰の犯行かを調べてたりなど色々してもらっていたのですが、空き巣に入られてか
ら数日後にその犯人が自首してきたそうなのです。
その自首してきた理由が、私の家に入った後悪夢を見るようになったり不幸なことが続いたり、
体調不良が増えたなど、いわゆる精神的なものだったそうです。
そして盗まれたものがすべてではないものの戻ってきました。






















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