友人Kさんの体験したお話です。
数年前、Kさんが勤務中に、一本の電話が鳴ります。
表示されている名前は、母の一文字が表示されていた、
K『もしもし…』
久々の電話で、何を話していいかわからない。
『K?あのね、おばあちゃん昨日の夜、亡くなったって』
突然の祖母の訃報でした。
母『仕事忙しいやろ?来れるならお通夜に、来てほしいんだけど』
K『わかった、通夜に間に合うようにするわ』
通話が終わり、祖母との思い出が頭の中で、再生される。
公園に行ったり、動物園でペンギンの人形を買ってもらったりと、
次から次へと、動画の0.5倍速ぐらいの速さで流れていく。
目じりに薄く、涙が浮かびあがった時に、先輩が気にかけて話しかけてきた、
先輩『どうした?なんかあったんか?』
一部始終を話すと、先輩が上に話をしてくれ、帰宅するようになった。
先輩『ちゃんと前見て運転せんと、事故るから気をつけろよ!』
先輩の優しさにも、涙がでそうになりながら職場を後にした。
家に帰り、喪服の準備をして、祖母の住む街に車を走らせる。
夜の20時ぐらいに、ホテルへ着き、チェックインをすませた。
叔母からLINEが届いており、
【家族葬○○○○ ●月●日朝の10時からやからね】
【気を付けておいでね】
連続で通知が届いていた。
生まれ故郷はこの街だったが、小さい頃すぎて知っている街並みではなかった。
スーパーや酒屋は、うっすらと覚えているところが何件かはあった。
明日の会場をネットで検索して、ナビを入れてみると、ホテルから14分ぐらいの場所だった。
お風呂からあがり、天井を見上げ祖母との思い出を思い返していると、ふと眠りについていた。
【ビィービィー、、ビィービィー、、ビィ】
この世で一番嫌いな音で目が覚め、会場へ行く準備を始める。
朝食を食べ終え、車に乗り込んだ、この時は9時ぐらいだったと思う。
























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