気になるおじいさん
投稿者:咲耶 (2)
これは私が中学生のときに起きた出来事です。
私の家の近所には一つ、大きなスーパーがありました。食品売り場やゲームセンター、簡易的なカフェや服の売り場などがあり、私はしょっちゅう友達と遊びにいってました。
中学2年生のある日、友達が明日家に来るということで、お菓子を買いにそのスーパーに行くことになりました。
1人で買い物に行き、食品売り場でお菓子を選んでいると、近くで腰の曲がったおじいさんが杖をつきながら歩いていました。おじいさんは見るからにヨボヨボで白髪、ヒゲも蓄えており、歩くスピードもかなり遅いのです。
どんな表情をしているのか顔は見えませんでしたが、「こんなに歩くの大変そうなのによく来たな」「お菓子売り場におじいさんなんて珍しいな」「孫に何か買っていくのかな」などと不思議に思っていました。何か異様に気になったのを覚えています。
おじいさんが気になりましたが、私は大好きなチョコレートなどを買い終えたので、帰宅することにしました。
習い事のピアノの時間がせまっていたため、早く帰宅しなければなりませんでした。
スーパーから家までは一駅分くらいの距離があり、最初は歩いて帰ろうと思っていましたが、時間がありませんでした。
お金が少しもったいなかったですが、急いで電車を使って帰ることにしました。
そして、駅から早歩きで帰り、ようやくマンションの前に着き、エントランスのドアを開ける時、背後に人の視線を感じました。
そして振り向くと、目の前のガードレールに先ほどのおじいさんがうつむいたまま座っていたのです。
私は怖くなり、急いでエレベーターに乗り、帰宅しました。
帰りに電車に乗っている際にもおじいさんの気配は感じなかったですし、偶然家が近かったにしても、歩くのに時間がかかる人がスーパーから私の家に短時間で来るのは不可能でしょう。
おそらく幽霊だったのではないかと思っていますが、なぜ私に付いてきたのでしょうか。。正直かなり怖かったです。
双子じゃよ。
京都駅でみかけた自転車に乗ったインド人が出町柳のバス停に先回りしていたのを思い出した。