翌日、無理を言って友達に来てもらい一緒にマンションに戻った。
あの女はもういなかったが、ポストに何かが挟まっている。
「なんだこれ?」
友達が引っこ抜くと、それは厚紙に書かれた手紙のようなものだった。
『やっぱりあなたはやめます』
へろへろに震えた字でそう書かれていた。
これっきり、あの女は見ていない。
俺は数年後に引っ越し、今はセキュリティのしっかりしたマンションに住んでいる。
しかし今でも、マンションの集合ポストが目に入るとあの女がいるのではないかとドキドキしてしまう。
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やっぱりやめるんかい
執着しない、しかも伝えてくれる親切なストーカーだな