事故
投稿者:たち (8)
これは先輩が実際に体験した話です。
先輩の実家は交通量が多い道路沿いにあります。
就職の為、実家を出て一人暮らしをしていました。
実家から数時間のところなので週末や休みが続く時は帰省しゆっくりしていたそうです。
ある日、地元の友人達と遊ぶために夜勤明けで実家に戻ってきたそうです。
実家に着くと、家の前が騒がしくパトカーなどがいました。
どうやら、事故があったみたいです。
両親と軽く話をして、すぐに出かける準備をし友人達との待ち合わせ場所に向かいました。
友人達と楽しい時間を過ごし翌日に実家に帰宅し寝ようとしていました。
両親が何か話したそうだったのですが、疲れて眠いので軽くあしらい寝ることに。
すぐに寝つき、しばらくすると突然金縛りにあってることに気が付きました。
「あっ、やば。金縛りだ。疲れてたからかな。」と疲れが溜まってる時に金縛りに合うと、どこかで聞いたことを思い出していました。
昼間ということもあり、怖くないと思い目を開けてみたそうです。
特に変わった様子は無く、安心していたら突然足を何かに掴まれたそうです!
「えっ?何?」
そう思い恐る恐る視線を足下に向けると何かが足を掴み、うつ伏せていました。
「やばい!」
と思い、振り切ろうとしたが体が動かない。
「やばい!やばい!」
と焦りながらもがいていると体が動くようになりました。
起き上がるとすごい汗をかいていました。
足下を見ると何もいない、自分の足も無事なのを確認し安心しました。
夕飯の時に、このことを両親に伝えると父親がゆっくり話始めました。
「この間、事故あったろ?あの事故で亡くなった方がいたんだ。
その事故の時に衣類などが飛び散ってな…
お前の部屋の前には靴が飛んできてたんだ…」
その話を聞いてゾッとしたそうです。
寝る前に両親が何か言いたそうだったのはこのことか…
ちゃんと聞いておけばよかったと少し後悔したそうです。
その後先輩の実家は建て替えはしましたが今も同じ場所で暮らしています。
先輩の部屋は一階ではなく二階になったそうです。
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