寝てたらよくあるアレでおかしな体験をした
投稿者:アマリリス (3)
先生が立ち去ってからA子が「大丈夫?」と心配してくれたが、私が「ごめん、何か本当に寝惚けてたみた…い…」と誤魔化そうとした瞬間、ほんの一瞬だったけど、A子の顔が画像を一瞬だけ見せるサブリミナル効果のように、カクっと傾げた首と満面の笑顔の姿に重なって見えた。
それで「ひっ!」と怯えてしまったが、余計にA子達は「マジで大丈夫?」と心配してた。
その日は殆ど授業に集中できなかった。
教壇に立つ先生が黒板に向かうと急にカクカクと首だけ半回転させるし、隣の男子が首を九十度に倒して私の方を見てたから、私はずっと下を向いてた。
ある授業で私が先生に当てられて席を立った時なんか、全員が私の方を向いて満面の笑顔だったから、教科書を読む声がめっちゃ震えて先生に「おい、〇〇、大丈夫か?体調悪いのか?」と声をかけられたりもした。
そんな長く感じる一日を終えた私はA子達の誘いを断って家に直帰した。
これ以上外で変な事に遭ったら頭がおかしなると思った。
「ただいまー、疲れたー」
なんて言いながらリビングに入ると、ちょうどお母さんがソファに座ってテレビを見て笑ってた。
背中越しだったから「何々?そんな面白いの?」とお母さんの隣に座ってテレビに目を向けたら、どう見てもただの天気予報だった。
お天気お姉さんが普通に天気を伝えているだけの内容で、別に笑いどころ何てなかった。
でも、隣のお母さんは「あははははは」と笑ってる。
私は隣のお母さんへ振り向いた。
お母さんは首を斜めに倒して私の方を見てた。
そして、「あはははh--------」と笑いながらフリーズでもしたかのように、一定の音声を放ち固まった。
私は驚きすぎて声が出ず、ソファから引っ繰り返るようにして床に落ち、小鹿のように何度も立ち上がるのに失敗しながらリビングを出て、自分の部屋に駆け込んだ。
もうマジで意味が分からなかったから、鍵を閉めて布団を頭に被り、夢なら覚めてくれと願い、目を瞑る。
そうしていると、いつの間にか眠ってしまったのか、急に体が奈落に堕ちる感覚が遅い、頭の中が虹色に輝く、例の感覚に陥り体がビクッとする。
気付けば、すっかり夜になってて、携帯を見ると夜の七時を回ってた。
それでそろそろお母さんは元に戻ったのだろうかと思いリビングに降りてみると、お母さんとお父さんが普通にダイニングで夕ご飯を食べてた。
「あれ…?」と、私が寝惚け眼で口を開けば、お母さんは「あら、もう起きて大丈夫なの?」と箸を置いて私の方へ駆け寄る。
その姿はいつものお母さんであり、何故だか、私はお母さんが額に手を当てた時の温もりを感じてこれは本物のお母さんだと確信を持てた。
ボーっとしてるとお父さんが「何か疲れて寝込んでるって聞いたけど、もういいのか?ご飯食べられそうか?」と心配げに見つめていた。
私は「うん、ごめん。食べる」と言って席につき、お母さんがご飯の用意をしてくれるのをボーっと眺めてた。
余談だけど、この日のご飯は本当に美味しく感じた。
この日以来、私は寝ている最中にビクッとなる感覚はあっても、頭の中で何か弾けたような、虹色に輝く体験はしていない。
それが関係していたのか知らないけど、ジャーキングが起きても人の顔がフリーズして痙攣したりなんて事も無くなった。
たった一日だけの体験だったけど、もしかしたら私は現実と重なり合う異世界に片足を踏み入れていたのかもしれないと今では思う。
普段見ている景色の裏には、あのような恐ろしい光景が広がってるのかもしれない。
kamaです。とてもおもしろかったです。興味深い。まぁ心霊というよりは心療内科の領域だとは思いますが。また出るようなら心療内科か精神科お勧めします。ボクの友達には人の流れが水の流れのようにつながって見える人もいますし、ボク自身もいろいろとおもしろ体験してます。次のお話も楽しみにしています。
めちゃ怖かった
こういう病気があるのか?
病気でも異世界でもどっちも怖いわ
心療内科だとして行くのは投稿者さん?それとも周りの人達?読む限りでは明らかに周りの人達の挙動がヤバいですよね
世界がバグったんかな
バグった異世界に入り込んだのかも
これ怖いね
虹色…割れる…種割れかな?