google mapの怖い話
投稿者:フクロウノメ (1)
今から2年前、忘年会から電車に乗って帰っている時の話です。
久しぶりの仲間に会えたせいか、その日は飲み過ぎてしまい終電に乗りそのまま終点まで寝過ごしてしまいました。
最寄駅から3つほど離れている駅でしたが、酔い覚ましと寝過ごした反省も踏まえて、その日はタクシーに乗らず歩いて帰ることにしました。
比較的近所とはいえど、初めて降りる駅だったので道がわからず、google mapを使って自宅を設定し、案内に沿って歩き出しました。
家までの所要時間は1時間半ほどでした。
「1時間半くらいなら気合いで帰れるな。」
そう自分を鼓舞し、歩き始めました。
15分ほど歩き、街灯の少ない住宅街に入りました。
今思えばただの住宅街だったと思うのですが、その時はなぜかとても不気味に感じ、
「さっさとこの道は抜けてしまおう。」
その時はそう思いました。
そして、その頃からなぜかgoogle mapの案内がおかしくなりました。
同じ道をぐるぐる回るよう案内を始めたのです。
最初は気づかず案内に従っていたのですが、2周目の半ばごろから異変に気づき、案内を確認しました。
家までの到着時間が5時間となっていました。
「方角はあっちだから、一旦案内は無視しよう。」
そう思い、自宅まで一直線になるよう細い路地を右に左に曲がり進んで行きました。
住宅街を抜けると、街灯の全くない土手道に出ました。
土手沿いには古い団地が並んでおり、その団地も不気味だったのですが、
この道をまっすぐ進めば、普段から使っている幹線道路に出ることがわかったので、
最短距離で帰りたい気持ちもあり、早足で土手道を進み始めました。
30分ほど歩いたところで、100mほど先に団地の公園があることに気づきました。
夜中の団地公園は不気味で前は通りたくなかったのですが、仕方なく前を通ったところで公園のブランコに誰かが座っているのが見えました。
公園に街灯は1つしかなく、ブランコに乗る影だけが見えました。
見つけた時は背筋がゾッとしたのですが、まあそういう人もいるか、と思い前を通過しようとした際に、
「ねえねえ」
と公園の中から声をかけられました。
ブランコに乗った人影から声をかけられたとすぐにわかりました。
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