タイミング
投稿者:Јосип (2)
数年前のお盆休みのこと。
当時一人暮らしをしていた友人宅へよく遊びにいっていたのですが、ちょうどその頃は、友人が資格取得の為勉強をしており、いつも通り一緒にゲームをしたり、DVDを見たりは出来ない状況でした。
とはいえ、話すぐらいなら全然来てもいいよとのことだったので、お言葉に甘えてお邪魔しました。
家に着くと、友人はラジオを聴きながら、勉強をしていました。ラジオでは夏休み企画で怖い話特集をやっていました。
私も聴きながら友人と話をしていましたが、ラジオの放送が終わり、もう少し聴きたいねとなったので、動画サイトで怖い話を検索しそれをしばらく聴いていました。
その中で、とあるカップルの彼女が帰宅途中運転しながら「今から帰るねー」と同棲している自宅に留守電を入れようとした際、誤って事故に遭いそのまま亡くなってしまった。また留守電にはその瞬間の「ギャー!」という断末魔が入ってしまい、それを聞いた彼は酷く落ち込み、周りの友人が元気付けようとして、「とりあえず二人で同棲していたこの家から出よう」と、引っ越しの手伝いをしてくれた。
話している内に段々と元気が出てきた彼。その時、突然あの留守電が再生されてしまう。それを聞いた彼は再び落ち込み、友人が電話の近くにいた別の友人に誤って再生させたんじゃないかと咎めたところ、震えながら「電話線も電源コードも抜けてるよ・・・」と言ったという話でした。
話の内容としては、「結構ありがちだなー」とえらそうに批評しながら話していたら友人のスマホに着信が。
友人は仕事柄、休日でもよく着信があったので「タイミングすごっ」と思い画面を覗き込むと「非通知」の表示。
私の経験上、非通知はすぐに切れるいわゆる「ワン切り」が多いように思えるのですが、その着信は鳴り続けていました。こちらが応対するのを待っているかのように。
どんどん青ざめていく友人はそっとその着信を拒否しました。
未だにその話になると決まって、あの時笑いながら「出てよ」って言った私が一番怖いと言われます。
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