朝の配達
投稿者:Mizuking (1)
10年ほど前に新聞配達中に起こった出来事になります。
当時、私の配達地域はとある公共住宅でした。全部で4棟が私の担当でしたが、そのうちの一棟である第一住宅でのでき事になります。
この第一住宅は作られてから当時で16年以上と古く、天井は低く通路の街灯も薄暗くて、気持ちが悪い雰囲気が漂っていました。この住宅の配達はかなり苦手でした。第一住宅の1棟は5階建てで、隣の2棟は新しく15階建てで、1棟の一階の通路から住宅の階段前を通ってそのまま、2棟のエントランスに抜ける構造になっていました。
事件の朝は夏の日の4時半近くでまだ薄暗く、妙に音が響いたのを覚えています。
東側の階段を使い5階から配達をして順々に下り最後に一階を配達して、東から西へ通路を歩き西側の階段前を通って、二棟のエントランスに抜けようかと思った時に、視界の端に学生服かスーツ姿?の男が二人、階段に密着して座っているのが見えたのです。
私は驚いてビクッとしましたがそのまま二棟のエントランスに抜けようとしました。その時に気がついたのですが、そもそもこの夏の朝、男二人が黙って会話もせずに何をしてたんでしょう。会話の声も聞こえない上、夏休みで学校もないのに学生服? そもそも…白黒で人の色をしていなかったのを思い出してしまい、寒気がしました。ゆっくりと振り返って階段付近を見ると誰もいなかったのですが、数分ないし数秒のうちに消えるはずがありませんでした。
慌ててその日の配達を終えて、自宅に帰り母に今朝の配達の件を話すとこういわれました。
学生服?それってさあ……普通に考えたら喪服じゃない?と言われました。
夏に学ランもおかしいですしね。
↑確かに
北の工作員とか宗教絡みと見た