大垣城の不気味な噂と体験談
投稿者:馬之助 (1)
短編
2022/09/04
19:21
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地元の大垣城にはある噂があります。戦国時代に織田信長が建てた城なのですが、建てる際にあたって何人もの兵士が命を落としているというのです。
実際のお城の博覽会でも、壁にシミがあったり、展示してある刀が刃こぼれしていたり、なまなましさを物語っています。
そして、一番の怖い噂としては、お盆の時期になると、夜間に落ち武者の幽霊が現れると目撃情報が出たのです。
自分も友達と面白半分に、お盆の深夜に大垣城を訪れたのですがら、しばらくすると、林のざわざわする音に混じって男の唸り声のようなものが聞こえてきました。
友達はびっくりしながらも、大垣城の周りを一周ぐるっと回って写真に収めるという蛮行を犯しました。
その場では何も起こらなかったので、拍子抜けだなぁとがっかりして帰ったのですが、翌日、友達が謎の体調不良を訴えました。誰かにつけられているような感覚がある、背中と肩に謎の瘢痕ができて痛いなどといった状態です。
僕自身も帰ってから、妙に身体がだるいなと思っていました。
そして、極めつけは写真を現像した際に、男の顔のようなものが、僕達の後ろに現れていたことでした。苦悶の表情を出しながら、何かを訴えるかのような鬼気迫る表情は見ていても不気味で鳥肌立つが立ちました。かなり、恐怖があったので、地元の霊能力者に助けを求めて、お祓いをしてもらい、二度とあの場所には立ち入らないと約束して、事なきを得ましたが、今でもかなりの恐怖体験だったと思います。
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