博物館で見る子供の前世
投稿者:リンペン (4)
子供が小さな頃は外国に住んでいました。
現地で車を乗らなかった私は、子供が生まれてから公共交通機関で連れて行ける場所を色々探し、ある日隣町にある比較的大きな博物館に連れて行くことにしました。
子供は3歳半で、やっと子供向けの展示を楽しめる、と言う頃だったので楽しみにして行ったのですが、博物館に入ると、子供が「お母さんこっち!」と走り出し、全く子供には興味がないであろう戦争のコーナーに。
平日でほとんど人がいなかったのですが、ある写真と手紙の展示の前で子供がいきなり「セモア!セモア(僕だ)!」と叫び出し、え?!何言ってるの?と尋ねてもセモアの連呼で、とりあえず子供を落ち着かせる為にカフェに行き、子供を甘やかせ、落ち着かせ、子供用の展示に連れて行き、帰宅しました。
帰宅して、普段通りに過ごしていたのですが、寝かしつけ担当の夫に「今日僕の前の人を見たよ。」と話していたそうです。
「僕はね、昔はメディック(衛生兵?)だったんだよ。人をこうやって抱っこして引きずって、治して、また他の人を見つけるんだ。人を引きずる時にバレて爆撃されて死んじゃった。」と言って眠りについたそうです。
子供にはそんな話をしたこともないし、戦争物も見せたことがありません。
一週間後にはほぼ忘れたようで、いつもの子供に戻っていました。
気になって再度一人で戦争の展示を見に行ってみたのですが、どれが子供の前世かわかりませんでしたが、歴史的によく聞く戦争の展示の前だったので、この中の誰か…と思うとゾッとしました。
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