49日の出来事
投稿者:朝暮 (2)
実際の話です。
祖母は長い闘病生活を終え亡くなりました。
葬儀も無事終え、その日、2階の寝床に着いた時、
下の階の祖母の部屋から襖の開く音がし、廊下を歩く音が聞こえました。
しばらくすると又、廊下を歩く音が聞こえ部屋へ戻り襖が閉まる音が聞こえました。
生前、祖母は家族全員が就寝したのを見計らって、台所に行き何かをつまんでいました。
彼女の日常ルーティンが毎日続き、自分だけ聞こえているのか妻に聞いて見ました。
妻も聞こえていましたが、回答は隣の家の音だよと言われました。
次の日、祖母の部屋の襖を開いて就寝しましたが、やはり下から襖の開く音が聞こえました。
ある日、襖が開く音が聞こえた時、起きて下を見に行きましたが、
誰もいなく、祖母の部屋の中を見ても誰もいませんでした。
やはり、隣の家からの音なのかなと自分でも思いその日を境に下を調べるのを
やめましたが毎日聞こえるので、もう一度、妻に聞いて見ました。
回答は一緒でしたが、今回はリアルタイムで”今襖の開く音が聞こえるよね”と
確認をとりながら聞いて見ました。
”聞こえる”と妻が返事をし”今、歩く音が聞こえるよね”と聞いて見ると”聞こえる”と
答えました。
”婆さんじゃね”と私は確認したところ、妻も思っていました。
そんな日が続き49日が過ぎるとパッタリを音が聞こえなくなりました。
やっぱり”婆さんだったんだ”と私と妻は思いました。
長い闘病生活で家に帰ってこれなく、ようやく帰って来れたんだと私は思いました。
死後の世界は、私は解りませんがこの時は婆さんが帰って来たんだと感じました。
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