夜中の障子開き
投稿者:ツチノコ (3)
短編
2022/05/13
21:54
785view
小さい頃の話なのですが、まだ新築のマンションで特に嫌な噂や建てる前に何かあったとかの噂は無かったのですが、1度だけ恐ろしい体験をしました。
当時は4人家族で和室で4人全員で眠っており、出入り口は1か所となっており障子で仕切られておりました。
障子の向こう側は、リビングですので家族全員が眠るときには電気を消すので、真っ暗で誰もいないはずです。
全員が寝静まったころ、ふと目を覚ましました。何か嫌な予感がしたのですが、特に金縛りなどになっておりませんでしたので、体は自由に動きました。
ただ障子の方に目を向けたところ、少しずつ障子が自動で開いていくのが見えて、体感的には10分くらいでしたでしょうか、本当に少しずつ開いたのです。
障子の向こう側は真っ暗で何も見えませんでした。恐ろしくなって母や父の体を揺らしましたが、全く起きませんでした。
声を出したくても出せなくて、本当に恐ろしいと感じていました。今思い出すと無音の世界にただ一人取り残されているようでした。
その後、気づけば障子は完全に閉まっており、夢だったのか現実だったのかわかりませんでした。
小さい頃で本当に恐ろしかったので今でも覚えている恐怖体験でした。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 2票
これは怖いな。仮に家が多少傾いていたとしても、木のレールと木のフレームが擦れ合う障子が傾斜ごときで動くわけがない。