祖母が亡くなる前に私に伝えたかったこと
投稿者:pony (1)
やはり、面会があまりできなくなってから、おばあちゃんは、よく風邪をひいて、熱を出すことが増えました。
ある日、東京の私の家で不思議な出来事が突然増え始めます。
まず、買ったばかりの電化製品が次々に故障し始めたのです。掃除機、電子レンジ、冷蔵庫、そして、空気清浄機が故障しました。
今まで電化製品の故障は経験がなかったのと、まだ新しいという点で、おかしいなと思いました。その日、おばあちゃんが危篤状態になりました。
その翌日、私が2年前に治療した歯が突然痛み始めたのです。セラミックでかぶせたものだったので、治療後、痛むことはないことの方が多いそうです。
これまでに経験したことのないほど痛みが激しく、すぐに歯医者に行きました。
頭ががんがんし、起き上がることもできないほど、痛みました。
涙が出るほどだったので、子供たちも心配した様子でした。出産より痛みがありました。
ロキソニンも効かないので、歯医者に飛び込むと、神経が炎症を起こしていて、今までよく我慢できていましたねと驚かれました。
でも、すぐに神経治療をしてくれた歯医者に感謝し、痛み止めをいただき、痛みがやっと消えました。
治療中、おばあちゃんの顔が浮かぶと、涙が出てきました。痛みとともに。歯も痛いけど、心も痛い。
なんでこんな日に治療をしているのだろうとも思いました。
でも、私は、幼い子供の子育て中で、忙しくて、数年、歯医者にも行けないほどでした。
でも痛みが激しかったので、夫が休みをとってくれ、一人で歯医者に行けました。おばあちゃんのことを想う時間がそこでできたのです。
そんな様々な出来事が偶然にも重なり、おばあちゃんは、遠く離れた場所から、私にいろいろと訴えてくれていたのだと思っています。
おばあちゃんは、ここにいるからね、あなたを一番大事だと思っているからね、そんな風に歯の治療中、考えていました。
歯の痛みがなくなった翌日が、私の大事な第一子の娘の誕生日でした。その日、おばあちゃんは、亡くなりました。しかも、私が娘を出産した同じ朝4時7分に。
おばあちゃんは、私のことが一番大切だったんだ、だから私の子供の誕生日を命日に選んでくれたんだと思います。
おばあちゃんに会いたい、そう思うと不思議と夢に出てきてくれます。
先に亡くなったおじいちゃんといっしょに。仕事で悩むとき、子育てのことで悩むとき、そんなときは必ず、出てきてくれます。
その話を母にすると、母は必ず泣いてしまいます。それだけ愛されていたおばあちゃんだったのです。
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