昼間の黒い影
投稿者:おいも (2)
私が妊娠中の時に経験したお話です。
私の母は飲食店を経営していたのですが、毎朝神頼みをして仕事へ向かうことが習慣がありました。
ある日母はお店で倒れて、くも膜下出血を起こし生死をさまよってしまうほどの病に陥ってしまいました。
そのとき私は、やっぱり神様なんていないんだと確信しました。
母がICUから出て、一般病棟に移されてから1ヶ月あまり意識が戻らない日々が続きました。
ある日、姉が、小さな3体の人形を母の枕元にあるテレビ台にそれを飾りました。
なぜなら私達は3人姉妹で、いつも母の側にいるんだという励ましの意味があったのだと思います。
それから、2ヶ月後、病院の移転をしなければなりませんでした。
母の荷物をまとめて、母の新しい病院へすべて移したはずだったのに、何故か3体の人形だけが私の鞄の中に入っていました。
帰宅してその人形に気がつき、母の病院に持って行くまで玄先に飾ることにしました。
しかし、その夜、下から物音と足をするような音が聞こえてきたので、泥棒がと思い怖い思いをしましたが何もありません。
朝を迎え家事を除を済ませリビングで一休みしていると、玄関先に人の気配を感じました。
何も考えずに玄関の方へ目をやると、昼間で明るいのに真っ黒い明らかな人影が階段を上がっていってしまいました。
私は何が起きたのか分からず しばらくして恐る恐る2階へ上がって行きましたが、何もいませんでした。
初めて心霊現象を体験してしまったと思った瞬間でした。
その人形は、病院へ戻せずいつの間にか無くなってしまいました。
人形の中に何か入って一緒に連れて来てしまっていたのか?と色々考えましたが、今は一切霊現象は起きていません。
その後お母様の容態はどうなったでしょうか?