葬儀社員が語る今思うと怖い話
投稿者:含み損 (2)
私は8年前にある葬儀会社に務めておりました。
毎日毎日お葬式を施行し、毎日毎日ご遺体(死体)に触れる日々です。
それだけ死に触れているならばさぞ恐怖体験も多いかと皆様は思うでしょうが、実際は笑いに包まれた業種だと私は思っていました…………………あの日までは。
それは葬式もない暇な日のことでした。
お昼を食べて、お腹いっぱいになった私は、トイレに行きたくなってしまいました。
ゆっくり用をたしたかった私はいつもの事務所内のトイレではなく、葬儀ホールの方のトイレに行くことにしました。
そこのトイレはお客様用のトイレなのでキレイで気に入っていましたからね。
但し、その日は葬式も入っていなかったのでホールは閉まっていました。
私はわざわざホールのカギを持って誰もいないホールのトイレで用をたすことにしました。
中に入ると驚くほど静かです。
但し、前にもしたことがあるので何も気にしませんでしたし、早く用をたしたいと思って、ダッシュで向かいました。
当然、警備システムを導入しておりますので私の前には誰もいないはずです。
つまり、ホール内はトイレの中の私一人なのです。
用を済ましてもスマホをいじってた私は中々外に出ませんでした。
そんな時……
廊下をすり足で歩く音が聞こえました。
誰だよーっと思いながらも無視していました。
すり足はトイレの入口で止まった感じがしました。
おやっと私は思いました、何故入って来ないのか………。
その次の瞬間、
「ズリズリズリ!!」早いすり足が私の入ってるトイレ前までやって来ました!
私は「誰だよー!」と大きい声で叫びました。
すると、なんとトイレのドアがすごい力で押されている事に気づきました。ドアがしなっていくのです!
ふざけやがってと思い、すぐズボンをあげて水を流し、ドアを開けました。
すると…………………
誰もいないのてす。
廊下もすぐ確認しましたが……
誰もいないのです。
すぐにホールを閉めて、事務所で誰だよと聞いても誰も席を立っていないとの事。
以降私はそのホールに一人で入る事は決してありませんでした。
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